Case study事例紹介

2022/03/29

検査記録のペーパーレス化

検査情報のデータ化を低価格で実現

作業手順や検査結果を書類に手書きしている工場がありました。作成した手順書はA3サイズに拡大コピーしてラミネート加工し、作業員が見えるように作業場に吊るして掲示していたそうです。手順や製品の仕様が変更になるたびに手書きで手順書を作り直し、その都度張り替えているそうで、データの取り違えや手順書そのものが紛失してしまうなどの問題がありました。また、誰が書類をいつ作成したのか、以前の仕様書とどのように変更があったのかなどを管理するのも難しく、時間と手間を短縮するために作業情報や検査情報のペーパーレス化を希望していました。

検査情報をタブレットに入力、検査手順もタブレットに表示。作業効率化を低価格で実現

新たに記録用の情報端末を導入し、無線LANでネットワークを構築。工場内で検査用のタブレット端末を持ち運び、オンラインで常に情報を更新できるように、工場内にアクセスポイントを複数個設定しました。手順や製品の仕様変更があった場合は、手元の端末でリアルタイムに更新・確認でき、作業を完了した際もカメラで撮影することでそのデータを一括で管理できるようになりました。また、集約された膨大なデータの中から必要なものを検索する際は、使いやすい「メニュー方式」を採用し、画面に設定したメニューバーを順に辿っていくことで見つけられるようにしました。

全製品の検査測定値や作業指示書などの情報を、ペーパーレスで運用・管理できるようになり、これまで手間で煩雑だった手作業での工程が必要なくなりました。それにより人的ミスも減り、ストレスの軽減にもつながりました。お話をいただいてから半年ほどで完了し、その間も通常通りの業務をおこなっていただけました。
ペーパーレス化、オンライン化と聞くと、データ管理の便利さ集計の自動化、作業時間の短縮化がメリットとして挙げられますが、ゴミの削減や省人化なども生み出します。町工場など小規模な製造現場ではこのようなデータのペーパーレス化、オンライン化がなかなか進んでいないのが現状です。今回のような事例では、タブレットやPCはそれほどハイスペックなものでなくても十分ですので、低コストで電子化を進めたいとお考えの方はお気軽にご相談ください。

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