2022/03/29
メーカー製生産管理システムを自社オリジナルのシステムに更新
自社に合わせたシステムを構築し、必要な機能を過不足なく実装
以前A工場にてシステム開発を受注した企業様から、同社別工場(B工場)でのシステム構築のご依頼がありました。B工場ではシステムを約10年使用してきたそうですが、不具合が生じてきたため維持継続が困難に。しかし、申し込みの際メーカー側と保守契約の取り決めをしておらず、システムの改造をしようにもメーカー側に既に開発環境がないため、対応できないと言われてしまったそうです。既存のパッケージシステムでは、自社のオペレーションに合わない部分や必要のない機能もあるため、自社に必要なシステムをオリジナルで開発できないか、ということでした。
詳しいヒアリングとシステムの調査をおこなうと、B工場ではパッケージとなっているシステムが独自に改造されており、さらに部分的にカスタマイズもされていました。先方のおっしゃるようにほとんど使用されていないような機能も散見され、非常に無駄があると感じました。実際に同メーカーに依頼することも不可能ではありませんでしたが、新たにゼロからの開発となるため費用の面でも難しいものがありました。
綿密なヒアリングで要件を定義し、コストカットや処理能力の効率化を実現
既存の生産管理システムを新しく構築。約2年にわたりヒアリングを重ね、必要な機能に絞ることでコストカットを叶えました。生産フローの効率やデータ処理のアップ、データの精度向上を実現しました。
加えて、今回は以前A工場でお取引があったことも大きな成功要因となったと考えられます。社内言語で先方と共通の認識ができ、やりとりがスムーズにおこなえました。また、AとBの工場で異動経験のある方が多くいたため、システムの扱いにもすぐに慣れていただくことができた点でもよかったと思います。
実は競合他社様との引き合いもあったそうですが、当社にお任せいただいた理由について、工場管理担当者様から「A工場での実績と、きめ細かなヒアリング、こちらの要望を汲んだ具体的な提案が判断材料になった」とのうれしいお言葉もいただけました。
当社では、お客様の作業フローや課題をしっかりとヒアリングし、要件定義をおこないます。納入後の作業者教育や保守なども、ご要望に合わせて対応いたします。